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出力 入力

今読んでいるのは、パパは脳科学者という本。それによると、入力よりも出力をしないと、わかったつもりなってもわかっていない状態になってしまう、とのこと。

あーなるほど。


だけど、私は出力すると自分の考えを外に出してすっきりしてそれを考え続けるのをやめてしまう気もするのだ。

ただし、
教師が子どもにすぐ答えを教えないで考えさせるのが大事
というのが書かれていて、これについては、
出力の効果は、よく理解できる。


あなたはどう考えるの?と尋ね、書かせたり発言させたりすることは、本人の理解度を高める。というのは経験上納得だ。何でもかんでも親切に教えてあげれば良いってもんじゃない。

著者には
わかったという心理が最も学習の妨げになる

という事も書かれていた。

これについても、うんうんそうそうと思った。

だって上田薫先生もいつも言われてる、

大事なことは教えるな、と。




今日、朗読の講座に行った。

先生から言われたのは、

物語全体の構成を考えて導入の部分は淡々と読もうとすることが必要。

ということ。

私は、そのつもりで読み始めたのに、

いざ船が山脈に激突した場面を読むとき、
うっかりスピード感を出してもりあげて読んでしまった。(魚服記)
導入部なのであくまでも淡々と読みたい部分。

なのに読む直前に、

あれ、ここは激突場面だからスピード出して読もう!

と思いついてしまったのだ。


慌てると、思いつきの行動で予定を変える私のクセが、朗読でも出てしまう事に改めて苦笑した。
全体を見るってだいじ。


話変わって

昨日のEテレのスイッチインタビューで、
有名な彫刻家の方が

デッサンするときあまり近づくとスケベ根性が出る、緻密になりすぎる

との考えのもと、
竹刀に鉛筆を取り付けて長〜い筆記具で目線をキャンバスから離して描いていたけど、その姿と「全体を見る」事が重なる。



と、ここまで結局

迷いながらも今日自分が考えたことを出力してしまった。

今日、考えたことがもうひとつある。

自分の感受性を守りたい。いや、もはやなくなりかけてるのでこれ以上減らしたくないもしくは再び研ぎたい。

茨木のり子さんの詩からの言葉。「自分の感受性くらい自分で守ればかものよ。」だ。


美しい自然

本物の絵

音楽

などの芸術に触れること


自分はどうしたいのか

何を感じているのかを

気にすること。

そうすれば少しは鈍った自分の感受性を研ぐことができるだろうか。

by nanaco-bookworm | 2017-11-12 20:31 | Trackback | Comments(0)

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