人気ブログランキング | 話題のタグを見る

レッドクロス

日曜日だったけれど自主出勤し

3時間ほどかけて
月曜日提出締め切りの計画案の最後の形を整える仕上げを行った。

ふだんの土日ならもっと大勢が自主出勤しているけれど
さすがに今日は
私の他に一人だけだった。
でも終わってほっとした。これでまたひとつ仕事が終わった。

帰りがけには職場のさつまいも畑の草取りもした。ああ。暑い暑い。

明日は出張だ。

昨日は会議、今日は計画案作り。
と、まとまったプライベートな休日がとれないまま
日々がすぎていく。

それでも日頃とは全然ちがって心にゆとりがあるのはありがたい。

夜は昨日と今日の二夜連続の
レッドクロスというドラマを観た。

戦時中
満州に従軍看護婦として渡った女性キヨと
その息子ヒロトが生き別れる。

キヨとヒロトを中心に戦中から戦後までの半生を追ったドラマだった。

あまりに悲惨で
こんなドラマ見たくないと思ったけれど
キヨさんが息子さんに最後会えるのかどうか
その救いをもってドラマが観終わるまでは
とてもじゃないけど
目を離せなかった。このままでドラマが終わったら身もふたもないではないか。と思いながら。

だけど
現実の戦争は
身もふたもなかったはずだ。
なんの救いもない人のほうが多かったはずだ。

そこはフィクションだから
いちおうのハッピーエンドだ。
でも
この
ハッピーエンドは数々の命の犠牲の上に成り立つ
しなくてもいい壮絶なつらさを体験しそれを乗り越えて
運よくそうなった(ドラマ)というだけのハッピーエンド。だから本当はハッピーエンドなんかじゃないんだろうな。
それが戦争なんだ。


この長い物語を
まるでノンフィクションのように描いていた脚本家の方がすごいと思った。

フィクションであるとはいえ
実際、歴史の資料描かれていると考えられる。

だけど見ていてあまりに残酷で悲惨で心がかなり傷ついた。

けがをした中国人の患者を助けようとして日本の軍のリーダーに暴行を受ける男性やキヨ。
敵国である日本人を倒そうとしてつかまって日本人の手で公開処刑される中国の男性。



ハルピンの開拓村に向かう電車に乗れたのは息子のヒロトたちだけ。
母であるキヨは
その一本後の電車に乗ろうとしたのに
そこで駅が爆破されてしまい息子と別れてしまう。

ソ連軍が次の電車で日本人を追いかけることができないようにするために
駅を日本人が爆破したのだった。
つまり、あとの電車に乗る日本人を見捨てたのだ。

さっきまで生きていた人たちが無残になくなっていく。それが戦争。

実際に戦争を体験した人たちに向かって
「ドラマを観て心が傷ついた」なんて私は言えないよ。。
見ただけで傷ついただなんて。。。と思った。


それにしてもあのキヨという女性は
現実にいたら
生きるのが苦しいだろうと思う。潔いけれど苦しいだろうと思う。
そういう人が世の中を、社会を変えていけるのだろうな。と思ったけれど。

あの時代にあそこまで自我を保ち続けるしかも女性がいたとは
私にはなかなか信じられない。だからフィクションなのか。
実在のもしモデルがいらっしゃるとしたら
本当に鉄のような女性だと思う。すごいと思う。

だけど
今の世の中にも
芯の強い女性、気の強い女性はいるのだから

もしかしたら

いたのかもしれない。何かというと中国の人を差別しようとする日本人や
人民軍は助けるけど大資本家は殺して助けないで差別している中国人にも
抗議するキヨ。
「赤十字の精神は敵も味方も中国人も日本人も資本家も労働者も同じ人間として看病することです。なのに、どうして差別するのですか。けがをしていたら助けるべきです。」

と、相手がどんな上官であろうと毅然と抗議するキヨ。

ただ、あの時代に
本当にそれが通用したのかどうか疑問だ。
自分にあまりにかけているものを松嶋菜々子さん演じるキヨさんに感じた。








せんそうはいやだ。


加藤登紀子さんのお嬢さん?と思われる方が劇中歌を歌ってらした。
心を打つ声の持ち主だと思う。お母さんのDNAかな。







by nanaco-bookworm | 2015-08-02 23:40 | 反戦の祈り | Trackback | Comments(0)

日々の生活で感じたことや読んだ本のことなどを書いています。コメントもいただけると嬉しいです。


by nanaco-bookworm
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31