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母とコルテオへ~父を悼みつつ~

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母と早起きして、12時半開演のコルテオに行きました。


場所は原宿にある新ビッグトップ。本当は長野に旅行でも・・・と考えたのですが、冬なので滑って転んだりしたら危険と言うことで日帰りの企画。


シルクドソレイユのゼッドがいいよ~


と同僚から夏に聞いていました。


なのに勘違いして、ゼッドではなくコルテオをイープラスで申し込んでしまいました。


でも、どうせシルクドソレイユは初めてだから

そんなに「失敗した」と思うことはないだろう。
と予想して臨みました。


結果、予想通りよかったです。


肉体の芸術。

東ヨーロッパの劇場で自分が観劇しているかのような雰囲気を味わわせてくれる民族音楽。

幻想的な舞台。

哀しく、そして美しく、そして明るい筋書き。サーカスとミュージカルとが一体化されたエンターテイメント。


シルクドソレイユというのは、こういう世界なんだな
と初体験できてヨカッタです。



だけど
やっぱり父がこの舞台を呼び寄せたのかなとも思わせられました。


というのは

コルテオは、あるおじいさんがベッドの中で自分の葬儀場面を見るところから始まるのです。

そして

かつて愛した愛人達が出てきたり
幼い頃の楽しい思い出が出てきたり
しながら
物語は進んでいき

最後には自転車に乗って空をこぎながら
天使と共に昇天していく

そういう物語だったからです。



父は、母と私に「俺を忘れるなよ」としつこく?天国から訴えているんだろうな。


でも大丈夫。忘れてなんかいません。

母は、父のきていた高価なセーターを腕の部分だけ折り曲げて縫い付けた赤いセーターを着てコルテオを見ました。だって、高価なセーターを処分するのはもったいないからです。
でも結果的にはそれにより父も一緒に舞台を見たことになります。


それにしても

コルテオのあらすじは私は実はぜ~~~んぜん知らなかったんですよ。


なのに

おじいさんが昇天するお話なんだから。


まったくスピリチュアルなことを信じてらっしゃらない科学的な方には申し訳ないけれど
実際そういう不思議なことってあるなあ

とまたしても思いました。



そんな話を母とするたびに母は涙ぐみます。私はそんな母を見ると
ああ、父を思い出す話をしなければヨカッタ
と思いつつ、でもそうやって涙を流すごとに
つらさを乗り越えていけるだろうから
悲しみを外に出すことも必要だなとも思ったりします。




もうすぐ今年も終わるから書きますが



実は100か日の日かその前後か忘れましたが
私は夢で父を見ました。

父は家の近所のクリーニングやさんの近くの横断歩道にいました。

私は夢の中で「あれ?父は亡くなったはずなのに、おかしいいな。でも、生き返ったのかな」なんてありえないことを考えていました。私は左右確認しながらそのときそばにいた(夢の中で)夫と共に横断歩道を渡って父のところに行こうとしました。


すると父が横断歩道の向こう側で

「死んじゃうぞ~」
(つまり車に気をつけて渡らないと危ないよ」という意味でだとそのときは思ったんですが)と言ったのです。

夢の記憶はそこまで。


でも、
目がさめて夢だと気づいてから思ったことがあります。

それは

「しんじゃうぞ~」というのはじぶんがもう天国に行くからな
という私へのメッセージだったのではないかと。

つまりそれまでは未練があったこの世の中に対して
やっと決心して
天国に行こうと思ったんじゃないかなと。


しかもそれが100か日(かその前後)だったのです。

こんな話は心にしまっておこうと思いました。
大切だから。それにちょっとうさんくさい話だから。

でも、こうして書こうとしている時点ですでに日にちを正確に100か日かその前後か思い出せないのだからやっぱり年の終わりに記憶(記録)しておくためにも書いてけじめを付けたいなと思ったのです。
(何しろ歳と共に脳細胞が弱体化し、いいことも悪いこともすぐ忘れるという都合の良い脳になっている今日この頃なもので006.gif

私はこの夢を見て以来、ずいぶん吹っ切れた気がします。

もちろん

父が亡くなって以来、心に大きな穴があいています。
そしてその穴はいつも涙で満たされています。


そして普段は、その穴はふたが閉まっていますが
何かの拍子にすぐそこから涙が湧いてくるような感じはもっています。

だけど
この夢を見てからはその頻度が減った気がします。

父の納得したことがなんとなく私の納得につながった気がするのです。

というか父はいないのだから
「父が納得」というのは科学的に言えばおかしいこと。

つまり自分がイメージする天国の父が天国で納得したというイメージをもてた

といった方が正確かもしれません。



長くなりました。

でも。もうすぐ終わる今年の、今の気持ちをきちんと書くことで前にも進めるし
同時にそれが父への供養になるかなと思い記事にすることにします。


コルテオのことを書くつもりが
最後は父のことになりました。




こんな記事を書こうと思ったのは

お花を先日くださった、昔わたしの小さい友達だった女性からのメールの影響もあるのかもしれません

その女性は

悲しみをがまんしないで素直に表現して下さいね。
無理しないで下さいね。


とメールでおっしゃって下さったのです。
自分ではもう無理することなく元気にはなっています。

でも

こうして年の暮れ、父を悼んで個人的なことであり暗いことではありますがアップさせて頂くことにします。



今年一年つたないブログを見て下さったりコメントを下さったりした方々に
心からお礼申し上げます。

来年もどうぞよろしくお願い致します。



・・・・ってもしかしたら、もうひとつ記事をアップするかも・・・・そのときはご容赦下さいませ!
Commented by HEARTLAND at 2009-12-31 06:15 x
今年も、今日一日をのこすのみ。あっという間の一年でした。6年ぶりに行った陸上大会で、たまたま会った方に教えてもらったこのブログ。週末必ずチェックしていました。
上田教の信者でいらっしゃるのですね。わたしは、何教かな? と考えると、う~ん!?
いろいろな方に影響を受けていますが、いちばん大きな影響を受けているのは誰なんだろう? 今日から明日にかけて、考えてみます。
勝負ですか。毎日が勝負なのですが、そういうことではないのですよね。ひとつ大きな(大きくなくてもいいのかな)ことを、生きた証に、ということなのかなと思います。そのときがいつなのか。
2010年が、ナナコさんにとっても、このブログの読者のみなさまにとっても、ステキな一年となりますように。よいお年を。
それから、わたしのブログのURL(っていうんですか?)が変わりましたので、リンク先を変えてください。よろしくお願いします。
Commented by nanaco-bookworm at 2009-12-31 21:41 x
HEARTLANDさん、こんばんは。そうでしたね。再会のきっかけはSさんでしたよね。

たまたまお会いしたSさんのおかげで、HEARTLANDさんとも、こうしてブログ上ではありますけれど再会できました。
Sさんに感謝!です。

上田先生のお言葉を書いたら、こうして何人もの方に反響があり、改めて、すごい方だ・・・、と上田教?の信者として伝道者?になったかのような錯覚を覚えながら、嬉しいことだと思いました。

ただし、上田先生はきっとご自分自身を神のようにあがめられることを一番いやがるのだろうなあと思います。
おじいさまの西田幾多郎氏と小さい頃お散歩なさったときに、西田幾多郎さんは、神社でも拝まなかったそうです。

それぐらいリベラルな家庭だったわけです。

Commented by nanaco-bookworm at 2009-12-31 21:45 x
続きです。HEARTLANDさん、
キリストや孔子など、過去の思想家(っていうのかな、なんて言うのか知らないんですが)も、まさか今のような時代が来るとは思っていなかっただろう・・・と何かの本に上田先生が書かれていました。

きっと、

いわゆる「偉大な人」の教えにすがって頼ってはいけない。これからの時代は、一般の人ひとりひとりがしっかりと自分をもって人のいいなりにならず時代を切り拓いて行かなくてはいけない。


とおっしゃりたいのだと思います。


なのに、未だに教育界はもちろんのこと、世の中(世界が)がいっこうに良くなる気配がない、そのことを憂えてらっしゃるのだと思います。

だから私のできることは、それを受け売りして?行くこと程度かも。
でも、たぶん、それだけに甘んじるな!とおっしゃりたいのだろうなあ。


まだまだ粘って考えたいです。
また機会があったら池袋の会にでも上田先生のご講演にでものぞきにいらして下さいね!

HEARTLANDさん、今年一年,
拙い独り言のようなブログを見て頂きありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い致します。


by nanaco-bookworm | 2009-12-30 15:10 | Comments(3)

日々の生活で感じたことや読んだ本のことなどを書いています。コメントもいただけると嬉しいです。


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