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万治クン(永倉有子・集英社)

作家である夫 永倉万治氏との
立教大学演劇部での出会い、
つきあっている頃のこと、
結婚生活、
東京キッドブラザースとの関わり、
ご主人が倒れてからの10年などなど。。。。
が、描かれています。

夫婦の愛っていうのは
こういうのを言うんだろうなあ
とひしひしと伝わってきた一冊です。


最初は
「どうせ、作家の奥さんと言うことを売りにして書いただけの本なのだろう」
と、失礼ながら少し軽く見て読み始めました。

でも、読み進めるうちに
この永倉有子さんは文章がうまいんだ
と気づきました。

二人の、普通っぽくない
ケセラセラな感じの夫婦生活の展開にも
引き込まれ先が気になり読んでしまった。

四ツ谷駅で脳梗塞により倒れてから言葉を失いつつも復活して
万治氏が書いたとされる作品群は
実は有子さんとの共同制作だったのだ
と言うことが明かされていました。

構想や発想はご主人で
それを面白く仕上げていたのは
案外有子さんの力でもあったんじゃないかな
と思ったりしました。

だから文章が読みやすいのだなと思いました。

★★★と言った感じです。
by nanaco-bookworm | 2005-11-12 05:44 | な行 | Trackback | Comments(0)

日々の生活で感じたことや読んだ本のことなどを書いています。コメントもいただけると嬉しいです。


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