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銃口(三浦綾子) 読み中

今読んでいるのは三浦綾子さんの「銃口」です。

テーマは
レッドパージ
戦争

といろいろあります。

今読んでいるのは
主人公が満州の軍隊で
弟の戦死を知らされた場面です。


そして
愚かしい軍隊の実情の場面です。
殺さなければ自分が殺されるのです。

こんな悲惨なことがあるでしょうか。

私の尊敬する恩師上田薫先生は

この物語のまさしく同じ時期に
京都大学生時代
学徒出陣で中国に行かされました。


そこでお母様のなくなったことを知らされたのだそうです。


上田先生は中国の満天の星を見ながら
なぜこんな思いをしなくてはならないのか。
と戦争を(国家を)憎んだ。そうです。


それが初志の会の原点だし
戦後
文部省にはいってそれで社会科の指導要領を作られたのです。


主体的にものを考えられる子供を育てるために社会科が必要であり大事だと。

物語を読んでいると主人公と上田先生が私にはぴったり重なってしまって仕方ないです。

なんと若かったのでしょう。
どれだけつらかったことだろう。


そんなことを

今日、三浦綾子さんの「銃口」を読んで思いました。


「自衛隊の方のリスクは確かにあがるけれど」

などとおっしゃる政治家の方は

リスクなんてそんななまやさしいことではないということを考えているのだろうか。







by nanaco-bookworm | 2015-07-06 22:06 | ま行 | Trackback | Comments(0)

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