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夜と霧(フランクル)・読み途中

keiさんやkuraさんのブログでも話題になっていた。

偶然だけど
数ヶ月前、本屋で立ち読みして
私もこの本が気になっていた。


本好きのある知り合いの方も
数ヶ月前わたしが本屋で立ち読みして気になっていたのと同じ頃
この本を読んでいる最中だった。

そんなこんなの今日この頃


なんと


夫の本棚にこの本を発見した。


これはもう読むしかない

昨日から読み始めている。


1984年に買い、読む勇気がなかったのを
二、三年前についに読んだ


と夫が言っていた。


でも、この本を読んだらきっと気が重くなるよ

と言われた。



1984年版(旧訳)は、「解説」から始まっている。


この「解説」は前半73ページからなる。

この「解説」、
読むのがきつい。読むだけでトラウマになる。
自分でも

よく読めるよね、私。私は残酷なのかしら

と思う。
1行読んだだけで
しばらく次の行に進めない。ひどすぎる、信じられない。


普通の人は、読むに耐えなくて途中で読むのをやめるんじゃないかな。と思った。

これを読んでしまったら、人生どんなことだって
大した苦労じゃないと思えてくる。

これ以上の地獄はないだろう。
人間はここまで残酷になれるのか。
ショックだった。


きっと読むに耐えなくて誰も読まないから
新訳の本は「解説」部分がないのかもしれないと感じた。


それでもつらさに耐えながら読むのはなぜなんだろう。
わからない。

「出版社の序」にこう書いてある。

我々がこの編集に当って痛切だったのは、かかる悲惨を知る必要があるのだろうか?という問いである。しかし事態の客観的理解への要請が、これに答えた。自己反省を持つ人にあっては「知ることは超えることである」と信じたい。そして、ふたたびかかる悲劇への道を、我々の日常の政治的決意の表現によって、閉ざさねばならないと思う。




アウシュビッツのことは知識として知っていた。
「第八森の子供たち」や
「アンネの日記」・・・。本で知っていた。


・・・つもりだった。

でも、ここまで具体的に書かれた
裁判での記述を読んで本当に衝撃が大きい。

はやくこのつらい「解説」を乗り越えて
本編にたどり着きたい。

夜と霧「100分de名著・kuraさんの記事です。

keiさんの記事です。「夜と霧 フランクル」
by nanaco-bookworm | 2012-09-09 21:11 | は行 | Trackback | Comments(0)

日々の生活で感じたことや読んだ本のことなどを書いています。コメントもいただけると嬉しいです。


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